最近では夜間に授業を行う大学院や土曜日、日曜日に授業を行う大学院が増えている事から、大学院に進学する社会人が増えてきており、社会人が「修士」又は「博士」の学位を取得することは今では珍しくなくなってきている。
ただ、一つ忘れないでほしいのが、大学院は大学とは異なり、研究を行う事が主体であり、授業は補足的なものであるという事である。
大学時代のように受身で、ただ授業を受けに来れば良いという姿勢では修士論文、博士論文は到底書けない。
研究自体もオリジナリティーが必要とされ、教授の言われたとおりの研究をしているか、あるいは既に公表された論文の内容を追従しただけでは学位を取得する事は難しい。
その点からいうと時間の限られた社会人にとってはかなり厳しいものとなるであろう。
実際、大学院に入学した社会人で厳しい現実を突き付けられている人はたくさんいる。
しかし、その中ではフルタイムの学生顔負けの論文を書く社会人もいる。
最近では大学院自体も柔軟化しており、研究所等に勤務する人は仕事で行っている研究を修士論文又は博士論文の為の研究として良いとしているところも少なくない。
又、テレビ電話、インターネット等を利用してゼミを行う大学院も増えてきている。
こうした、テレビ電話、インターネット等でのゼミや授業は大学院全体として正式に行っているところもあれば、大学院として対応していなくても、ある特定の研究室の教授のみそうしたゼミや授業を行っているところもあるので、調べてみる価値はあると思う。