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生涯学習の薦め−大学への進学−

・短大への進学

短大(短期大学)の趣旨は主に「短期間で実践的な技術又は能力を身につける」事にある。
アカデミック的側面より職業能力養成を主とした目的としている為、講師に企業のエンジニアを招いている短大もある。
短大の場合、入学試験は1教科又は2教科程度のところが多く、社会人にとってそれほど大きな負担とはならないであろう。
社会人の受け入れを積極的に行っている短大の中には小論文、面接のみといったところもある。
授業は夜間に主に授業を行う「二部」を設けている短大もあれば、昼間、夜間のどちらの授業も履修可能である「フレックスタイム制」を導入している短大もある。
又、短大卒業後には4年生大学へ編入する学生も多い。

・4年制大学への進学

4年制大学は短大と比べて大きな違いがある。短大は2年間又は3年間で必要な技術を身につける事を目的としている為、専門教科を中心としたカリキュラム編成をしているのに対し、4年制大学では一般教養科目の締める割合が多くなる。大別すると2年生までは教養課程と呼び、専門とは関係のない一般教養科目を中心としたカリキュラム編成となる。3年生以降を専門課程と呼び、主に専門教科を中心としたカリキュラムとなる。
短大にも一般教養科目はあるが、割合としては少なく、専門教科と結びつけた内容の一般教養科目を修得させる短大もある。
これは、時間的な制約上仕方の無い事であるといえる。
さて、4年生の大学にも「二部」を設けている大学と「フレックスタイム制」を導入している大学がある。
「二部」の場合、授業は5:30〜6:00の間に開講する大学が多く、1日に約2〜3コマ分の授業が行われる。授業料は昼間の部に半額という大学が多い。それに対し、「フレックスタイム制」とは昼間から夜間にかけて行われる授業のどのコマを履修しても良いという制度である。その代わり、授業料は昼間の部と変わらない事が多い。

・4年制大学への編入

4年制大学への編入は一般的に「狭き門」とされている。
編入の形態には
@短大から4年制大学への編入
A専門学校から4年制大学への編入
B高等専門学校から4年制大学への編入
C4年制大学から他の4年制大学への編入
がある。
一般に編入学の募集人員は若干名である。
又、短大の夜間部から4年制大学の昼間の部への編入となると更に厳しくなるが、実際に私の知る限りでは短大の夜間部から他の系列の4年制大学の昼間の部への編入試験の合格者もおり、彼らは3年次編入であったが、殆どが2年間の在学で必要単位を修得し、卒業している。
但し、短大で習得した単位全てが編入した4年制大学で認定となるわけではないので、多くの学生は不足単位分の修得で忙しく、バイトする暇もなかったという。